岡部洋一 (per.)

    岡部さんはご自分のソロアルバムも出されていますし、Bondage Fruitなど様々なバンドでも活動されていますが、そうしたなかでこのバンドに声をかけられたときにどう思われましたか?

まあまあ、自然な成り行きではないか、と思います。太田さんとはすごく付き合いが長くて、こういう世界でいうところの「同志」みたいな、同じフィールドで闘ってきたような感じがするので…呼んでもらえて一緒にやることは、嬉しかった。

    バンド結成の前にもデュオ(「ややっの夜」Vol.35)がありましたけども、それ以前からも太田さんとはいろんなバンドで一緒にやっているんですよね。

そうですね。

    その中で、いままで岡部さんがやってこられたことと、このバンドでやっていることの、違いというようなものはありますか?

そんなにやっていて違和感があるということはないですね。最初から、「こういうサウンドだろうな」と予測して。で、やっていくと、その通りだったと。

    逆にこのバンドならでは、このバンドでしか出来ない、といったことはありますか?

それはやっぱりありますよね。同じようなフィールドにいるけれども、今堀さんもやっぱり違うことやってるわけだし、三人みんな個性が違うから。それがぶつかって一つの音楽をやるときに、やっぱりこう何か、独自なものが生まれているような気がしますよ。不思議なサウンドが。

    今日の演奏をみていて、途中で岡部さんが仕掛けた場面があってそれが僕にはすごく面白かったんですよ。これはいつもならば太田が仕掛けているところだぞ、と。

いやそれは音を出してしまえば、三人とも平等ですから(笑)。誰が仕掛けようが、ね。

太田(途中で加わって):そうそう。バンマスが不甲斐ないからね。

    このバンドでやっていくことの難しさ、みたいなことはありますか?

みんな上手なんで、僕なんか合わせるのが難しくて、四苦八苦するような場面もありますけどね…。

太田:よく言うよ(苦笑)

いや本当に「そこ行くんですか!」みたいな、飛躍するひとばかりなので、この二人が(笑)。「そこまで行きますか!」と。

    今堀さんとも以前からご一緒されているんですよね。

そうですね。

    では本当に、手のうちを知り尽くしているような…

いやいやまだまだ、全然! まだまだ出て来てますよ。まだまだ氷山の一角、一滴ですよ。

interviewed by S. Hayashi, 2009.12.27.